赤城神社へ移動した子どもたちの表情は、誰もがやり切った達成感に満ちあふれていました。
あとは、いよいよ結果を待つのみです。
境内に漂う、少し落ち着かない、しかし期待に胸を膨らませた空気の中、市ヶ谷小の本橋PTA会長、津久戸小の桃田PTA会長、そして津久戸小学校の本間校長先生から、暑い中を懸命に踊り抜いた子どもたちへ心からの労いの言葉がかけられます。
そして――。 公式認定員が到着し、皆の前に姿を現すと、境内は静かな緊張感に包まれました。
藤渕公式認定員がマイクを握り、厳かに告げます。
「本日、世界一を目指すために挑戦いただいた記録の正式名称が『Largest Awa dance Same Choreography』(最大の阿波踊り、同一の振り付け)です。越えなくてはならない基準記録が250人です。審査が完了しましたので結果を発表いたします。ルール通りに参加された合計人数は1050人で見事ギネス世界記録™に認定されました!」
その瞬間、子どもたちから「きゃー!」という割れんばかりの歓声が上がりました。
これまで誰も味わったことのない、圧倒的な歓喜の空気が境内を包み込みます。

各学校の代表者が最前列に進み出て、はじまりの笑顔とともに横断幕が高々と掲げられました。
「ギネス世界記録™達成、おめでとう! がんばったね、よかったね!」
祝福の声が幾重にも沸き起こり、鳴り止まないカメラのフラッシュが、夜の境内を明るく照らし出します。

朝から気をもんでいた雨雲レーダーの行方、直前リハーサルでの細かな調整への不安、列の乱れに対する緊張――。
思い返せば、いくつものハラハラドキドキを乗り越えた一日でしたが、この瞬間の輝きが、すべての苦労を最高の笑顔へと変えてくれました。

この大いなる挑戦は、決して子どもたちだけの力で成し遂げられたものではありません。
見えないところで支えてくれた地域の皆さん、温かく理解を示してくださった学校、商店街、そして企業の皆様。
たくさんの人々の想いと愛情が、この一つの輪を形作りました。
この夏、たくさんの愛情を受け取った子どもたちは、きっと将来、同じように地域を愛し、未来へと繋ぐバトンを次の世代へ受け渡して行ってくれることでしょう。
津久戸っ子のみんな、本当におめでとう。よく頑張りましたね。


